リアルな木目柄や大理石柄、迷彩柄、カーボン柄などのさまざまな模様を、曲面や凹凸など複雑な形状を持つ3次元の立体物に塗装(転写)・印刷をする事が出来る水圧転写。
半球体やカーブのある形状にもシワ一つ無く、美しく複雑な加飾を施すことができるのが、この技法のメリットです。
水圧転写は、専用フィルムに指定柄のインク層を印刷し、このフィルムを水の入った水槽に浮かべ、水の表面張力によってインクを転写します。
フィルムを利用するのになぜシワが出来ないのか、その理由については水圧転写の仕組みとともに記事にしているので、よかったらご覧ください。
水圧転写の強度は?ポイントはトップコート
塗装で気になるポイントといえば、強度ですよね。せっかく美しい加飾を施しても、めくれたり色落ちが早かったら、いい塗装とは言えません。
水圧転写は、模様を印刷したフィルムをただ貼り付けたもの、と思われることもありますが、実際はまったく違う技術です。あくまでインク層のみを転写しているため、フィルムを貼った後のように端からめくれてくる、といったことはありません。
しかし、水圧転写をしただけでは、強度は非常に弱いです。この時点で使用してしまうと、こすれなどで簡単に転写したインクがはがれてしまいます。
水圧転写をした後は、上からトップコートを塗らないと商品としては完成しません。
トップコートとは、塗装の保護のために表面に塗るコーティング材のことです。
塗装を保護してくれるだけではなく、ツヤを出したり、逆にツヤを消したりする効果もあるので、お客様のニーズに合わせたコーティングが可能です。
このトップコートを塗ることによって水圧転写の強度がぐっと上がります。
きちんとしたノウハウがある技術者が水圧転写を行った場合、トップコートがはがれない限り、インクは落ちません。
水圧転写は素人が失敗しやすい塗装技術
水圧転写は素人がやると失敗しやすい塗装技術です。
なぜなら、転写する素材とインクをしっかりと定着させるには独自のノウハウが必要だから。
素材とインクには相性がありますし、定着させるためのノウハウがなければ、すぐにはがれるどころか、転写することすらできない場合もあるのです。また、トップコートを塗る際にしっかり密着させることが出来なければ、劣化は早まります。
さらに、転写の際の技術も重要になってきます。技術を持った職人が行わなければ模様が歪んでしまい、きれいな転写が出来ません。
こういった理由から、水圧転写は素人がやると失敗しやすいのです。
商用製品の水圧転写はぜひ大栄工業株式会社へ
大切なお客様の手に渡る商品、目に触れる商品だからこそ、確かな品質のものを届けたいですよね。
しっかりとしたノウハウと技術を持った専門の業者に依頼すれば、お客様の満足度を上げることができますし、企業への信頼にもつながります。
弊社は、主に塗装やフィルムの水圧転写を扱う専門の業者なので、確かな技術と実績があります。
商用製品に水圧転写をご検討の際は、ぜひ大栄工業株式会社にお任せください。
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